コラム Column

「マック、大好き!」・・・後編 

私は、マックの大ファンの一人です。
  • 「28歳のとき、マック幹部とのエピソード」

当時28歳のガキの私。マックの取締役と部長とはつゆ知らず。マックの取締役と部長に対してマックの駄目だしをした話。「マックらしさとは分かりますか?!」と28歳のガキが話しても、しっかり受け止めてくれる幹部の姿勢。

熱心に聴いてくれて、紳士な対応をしてくれたマックの取締役と部長。私に、「マック愛」を育んでくれた粋な幹部二人です。取締役や部長の大切さ。幹部の仕事の本質。28歳のガキの私に、体感で教えてくれた二人です。

実は、この話には、まだ、続きがあります。30歳のときにサラリーマンを辞めて、水道橋の寮を出ました。その10年後に、水道橋に私用があり、あの東口のマックの前を通ったとき。私は、愕然としました。

残念ではありますが、東口のマックは無くなっていました。隣の大手コーヒーチェーン店もありませんでした。水道橋の街並みの飲食店。ほとんどの飲食店が無くなっていました。馴染のラーメン屋、よく通った定食屋も無くなっていました。

コロナ渦に入り、昨年、西口側のマックも無くなるというネットニュースも見ました。競争が激しい飲食業経営の難しさ。そんな経営の難しさも痛感。

「あの28歳の日」を境にして、あの店舗がV字回復して、「列をつくるマックのモデル店」となっていれば映画のように感動的な話の結末です。しかし、現実は違います。

それでも、「列をつくっているマック」の前を通るたびに、あの紳士な二人を思い出して、ワクワク感のある温かな気持ちになっています。

もう、「あの28歳の日」から25年近く経過するので、あの二人は退職して、日本マクドナルドホールディングスにはいないでしょう。当時50歳アッパーだとして、今はもう75歳アッパーになり、後期高齢者です。

それでも、外国人クルーから、常連認定の笑顔の挨拶に。マックの理念。あの幹部二人のDNAとマインド。確かに受け継がれていていることを感じています。

私がマックのファンなのは、マック・スマイルのマインドだけではありません。当然に、マックの商品に惚れ込んでいます。私はマックの数ある商品の中で、取り立てて高く評価をしているのは下記の商品です。

  • マックのコーラ

マックのコーラだけ、他の飲食店や通常販売のコーラよりも美味しいと思いませんか?マックのコーラの美味しさには色々な都市伝説があります。米マクドナルドの公式サイトでは、下記のコメントがあるそうです。

  • マクドナルドはコーラを提供するにあたり
    シンプルにコカ・コーラのガイドラインに従っているだけです。

上記は事実なのかもしれません。しかし、シンプルにマックのコーラだけは特別に美味しいです。どの業界でもオープンに公開されているガイドラインに従うだけでも簡単ではありません。ガイドラインを踏まえて、現実を直視して、「ガイドラインを超える対応」がプロの腕の見せ所です。

  • マックはコカ・コーラのガイドラインを超えて。
    何か見つけているはずです。

前線で戦うから覚醒することがあります。机上で勉強しているだけでは覚醒は起こりません。まずはガイドラインを理解して。時として理解したガイドラインは敢えて使わず。前線で格闘する中で、覚醒して「ガイドラインを超えるレベル」に届くのです。

クライアントの飲料水の卸業者の人に下記をお聞きしたことがあります。

  • マックは、ハンバーガーに合うように
    コカ・コーラのシロップの冷蔵保管へのこだわり、
    シロップと混ぜる水などについて、
    マル秘の企業秘密があるそうです。

ビールやコーヒーに美味しく入れるノウハウがあるように。やはり、コカ・コーラにも美味しく入れるノウハウがあるようです。細やかで手間な対応の積み重ねで、あのすばらしいマックのコーラになっているようです。

しかし、あの美味しさはそれだけではないような疑いの気持ちまでしてくる特別な美味しさです。寡占のコカ・コーラがVIPのマクドナルドにだけ特別なコーラを提供している都市伝説です。そんな疑いの気持ちまで起きる見事な爽快感のある味です。

他方、コカ・コーラは美味しいですが、糖分が多く健康に良くありません。糖尿病になるのは怖いですから、普段、コカ・コーラは飲んでいません。

コカ・コーラを飲むのはマックを食べるときに限定しているのです。それに、あのマックのコーラを飲んでしまうと他のコカ・コーラを飲む気になれません。

最近、二極化の潮流の中で、マックの仕事を揶揄して、『マックジョブ』と否定的に使われることがあります。他方、マニュアル化やロット化していく立場であれば、マックのマニュアル化された対応は「素晴らしい」の一言。

マックは、コーラひとつ取り上げても他社ではマネが出来ない、「ガイドラインを超える覚醒された商品」です。「28歳のあの日」から、私はマックの大ファンです。

  • 「マック、大好き!」

作成日:2022年8月29日 屋根裏の労務士

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