コラム Column

コロナの対応 その19 「有事のDCAPのサイクル」

地方39県で、緊急事態宣言が解除されました。地方のクライアントでは、「新しい日常」が始まりつつあります。緊急事態宣言の対応中に行っていた下記の対応。
  • テレワークと
    異次元の時差出勤
    異次元の時短勤務の
    組み合わせ勤務

上記の対応を段階的に解除して「新しい日常」の対応を模索しながら、経済活動を加速させていく経営方針になっています。新しい取り組みをしていく場合、通常のマネージメントの王道である
『平時のPDCAのサイクル』ではなく、下記の対応が必要になるはずです。

  • 「有事のDCAPのサイクル」

プランを立てる前に、先に、経営者の嗅覚で行動をして、経営者の思考でチェックを行い、改善アクションを続けながら最後に全体のプランを立てるのです。トライ&エラーの精神で、行動からチェックを行い、改善点を見つけて柔軟に対応していくのです。

今回のコロナの政府の一連の対応.国民から怒りを超えて悲鳴のような批判が出ています。

  • 政府のスピード感の無さ

  • 後手後手の対応

  • 緊張感の無さ

国民から言われるまで、優先順位が分からないのか。それとも危機感がないのか。今、やらなくてもいいようなことを現実逃避のように対応しているのです。

アフターコロナの経済復興予算。検察庁法改正案などなど。どう考えても、今、優先順位をあげて対応していくべきことではありません。今回のコロナの初動で国民に出すつもりない最初の30万円の給付案。

コロナの対応が「戦時の対応」ではなく、官僚主導で予算を立てて、『平時でのPDCA』で対応をしていたはずです。戦時や有事では、政治家の嗅覚で、「有事のDCAPのサイクル」で政治決断をしていく対応の連続のはずです。

結局、平時であれば、従来踏襲で正解を探すだけです。官僚に任せておけば、政治は誰がやっていても同じなのです。

東京と神奈川・埼玉・千葉の首都圏と大阪・京都・兵庫の近畿圏と北海道は引き続き緊急事態宣言の対象地域で、外出自粛が要請されています。政府や知事からは下記のような呼び掛けが出ています。

  • 「第2波は来ると思わなければならない」
    「気を緩めずさまざまな自粛をお願いしたい」

3月からコロナの対応が始まり、イロイロなことがありました。本当に、イロイロありました。長い長い2カ月半の対応でした。そして、自粛要請が出ているクライアントでは今でも、極度の緊張状態の渦中に置かれている状態が続いています。

それでも、日本はコロナの第一波を凌ぐことが出来ました。オーバーシュートを起こさずに、ヨーロッパやアメリカのようにロックダウンとなり、地獄絵図になることは避けられました。

第一波の出口が見えてきました。

3月の初めに、東京でコロナの感染者が増え始めて東京から地方へ避難をするために戻ることが地方からの困惑などを踏まえて、報じられていました。3月の初めに、郷里からデコポンが送られてきて私の母親からも電話がありました。

  • 「東京は危ないみたいだから、
     仕事に支障がないようで
     心配なら、戻ってきてもいいわよ。」

当然、「戻ることは出来ない」と即答しました。そして、いつも母親と会うたびに毎回言われている大切な言葉をまた、かけて頂きました。

  • 「いつも、お客様に感謝していないとダメだよ!」
    「お客様があってのあんたの立場でしょう!」
    「そのことをいつも忘れてはダメだよ!」

そして、今回は上記の言葉に加えて、下記の言葉をかけてくれました。

  • 「コロナが落ち着くまで、
     親の心配はしなくても
     大丈夫だから!」
    「お客様のことだけ考えていなさい!」

今回のコロナの対応が始まるときに私の周囲の人は、私にみんなが言ってくれました。

  • 「私の心配はしなくても大丈夫だから!」
    「今は、お客様のことだけを考えていて!」

言われなくても、そのようにさせて頂くつもりでしたが、安心して仕事に専念することが出来ました。

私の周囲の人は、私が社労士業をしていることは、当然、知っています。しかし、私が仕事の話はしないので具体的に何をしているかについては、実は、誰も知らないし、そもそも守秘義務があるわけですので、知られてはいけません。

それでも、コロナの対応で私の仕事が大変なことになるのは何となく気が付いているみたいでした。コロナの出口が見えてきたので、週末に少しだけ仕事以外のことを考えていました。

首都圏の緊急事態宣言は続き、自粛要請のクライアントがあります。まだ、私は「新しい日常」を
始めるわけにはいきません。何よりも、まだ、私はコロナの意識を切らせるわけにはいきません。「有事のDCAPのサイクル」は続きます。

作成日:2020年5月6日 屋根裏の労務士

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